
小さいながらも力持ち
大型船の離着岸の補助をするタグボート
「もっと知識を高めて、先輩や後輩に信頼され、会社から必要とされる人材になりたい」。今でこそ本心からそう思い、日々勉強をしていますが、実は船員になったのはたまたまでした。もともと潜水士になりたいと、海洋系の会社で働いていたのですが、「人が足りてないのでタグボートに乗らないか?」と言われたのがスタートでした。タグボートで行う業務がどういったものか知識がほぼない状態で乗船したので仕事内容も分からず、「短期間だけがんばろう」という気持ちでした。けれど実際の現場を見て意識が180度変わりましたね。タグボートは全長30mほどの小さな船です。そんな船が、全長300mもある巨大なコンテナ船を押したり曳いたりして岸壁に離着岸させるんです!その様子を目の当たりにした時は心から感動し、「タグボートの船員として力を尽くそう」と決意しました。